どうも!
Ganapatiです。
こんなニュースが飛び込んできました。
まあ、だいぶ前から騒がれていたことではあるのですが、アディーレさんにしてみれば大きなダメージですね。弁護士事務所なんてのは個人事業主として働ける弁護士の集合体みたいなものですから、しばらくは何とかなるのでしょうが、一法人としてみたら経営の危機につながりかねないことです。
出る杭は打たれる社会
アディーレ問題はまさに出る杭問題
ご存知のようにアディーレ法律事務所はCMもガンガン流している大手法律事務所です。弁護士業界はいわゆる過払い金バブルでここ10年くらい儲けているわけですが、その過払い金問題もそろそろネタ切れ。法科大学院出身弁護士が増えたこともあり市場競争が激化し、年収400万円にも満たないような若手弁護士も非常に多くなってきているそうです。
まさに弁護士は「食えない職業」になりつつあります。当の弁護士にしてみれば「なんで?苦労して弁護士になったのに!」と不満を溜める日々なのです。
そうした中で有名お笑い芸人を起用したCMを流し顧客を獲得しているアディーレ法律事務所はまさに目の上のたんこぶ、業界としても「出る杭」なわけです。
日本は特に「出る杭は打たれる」社会です。ちょっと活躍すればすぐに打たれます。打たれにくいのは比較的オープンなIT業界くらいでしょうか?
アディーレさんは今回広告で「今なら無料」キャンペーンをずーーーっと続けてしまったことをとがめられて業務停止処分となったわけですが、一般的な感覚でいえば「そんなのよくあるよね」という内容であり、もっとえげつない広告など数知れずです。実際顧客にしてみれば特に不利益を被ったわけではないですしね。
他にひどいケースが数多くある中でアディーレさんがやり玉にあげられたのは、結局のところ同業者の恨み・妬みが原因だったわけです。
この「出る杭は打たれる問題」から何を学ぶことができるか?が今回の投稿のテーマです。
目立てば必ず妬み・恨みが必ずついてくる
ここで重要なことは、どんなビジネスをしていても気を付けていないと成長を邪魔するような輩が必ず出てくるということです。
自分と全く関係のない会社・人物であってもどこかで妬みや恨みは発生しているのです。
それを認識したうえでビジネスをしなければなりません。
理不尽なものでも受け入れるしかない
そしてもう一つ大事な認識としては、出る杭になったことで受ける仕打ちがどんなに理不尽なものであったとしても、その結果を受け入れるしかないということです。
起きてしまってからはもう遅いということでもあります。
仮に今回のアディーレのケースで業務停止処分が撤回されたとしても、その影響は免れません。売り上げが減少するのは間違いありません。情報で戦うことが多くなった現代において、一度広まった情報を元に戻し、結果も回復するのは難しいのです。
どれだけギター片手に「アディ――――イレ―――♪」なんて歌っても売り上げは戻ってこないのです。
ではどうしたら・・・
成長・発展は誰でも望むところ。しかし「出る杭」と認識されたくはありません。ではどうしたら良いのか?を理解し実行することが組織としての生産性を高めるポイントにもなります。
(せっかく頑張って生産性の高い組織を作っても、理不尽に台無しにされてはかなわんのです( ノД`)シクシク…)
出る杭になっても打たれないためには・・・
隙を見せない
まずは隙を見せないことが重要です。敵は隙を見せれば打って来ます。打たせないことが重要なわけです。щ(゚Д゚щ)カモーン
隙を見せないためにかかる手間が面倒という人もいますが、結局のところ日常的な多少の手間の方が打たれた際の負荷に比べてよほど少ないのです。
どうでもよいところで隙を見せる
敢えて隙を見せるという方法もあります。ポイントは売上やコストにほとんど響かないようなところに隙を作ることです。
杭を打ってくるような人は基本的に劣等感を感じている人たちです。優越感を感じるポイントを用意してやることで妬みのガス抜きできる可能性があります。( ´艸`)
ビジネスの生態系を理解して育てる
最も良い方法は「ビジネスの生態系理論」を理解して、生態系全体を育てるということです。
市場というのは自分だけで成り立っているわけではありません。多くの関係者や同業他社、そして顧客層で成り立っています。
自分だけが顧客を囲い込んだりすれば当然同業他社は反発します。
そうであれば、同業他社も最低限の顧客を確保できるように市場全体を育てたり、ノウハウを提供して協業関係になったりすればよいのです。
また、自分のビジネスに絡む関係者を増やし、業界外から良い支援を取り付けることも有効です。
つまり、自分の戦っている市場で味方を増やすか、競争しないような大きな市場にする船頭役になれば出る杭になっても打ってくるような奴はいなくなるということです。
例えば「〇〇推進協議会」なんて業界団体がありますよね。ああいう団体はこの生態系理論によるものなのです。(`・∀・´)エッヘン!!
少なくとも敵は作らない
生態系を作るにはさすがに手間がかかります。小さな企業には難しいかもしれません。
そんな時、少なくともできることといえば「敢えて敵は作らない」ということです。
例えば他社の商品と自社の商品の比較表をWEBサイトに掲載して他社製品を悪くいったりするのはもってのほか。
特定の会社の製品ユーザーだけをターゲットにしてターンオーバーを狙うのも賢いやり方とは言えませんね。
敵を作らず、むしろ尊重しながら「いえいえ私なんて全然まだまだ・・」みたいな態度を取りつつ、粛々とビジネスを成長させていくのが日本での賢いやり方と言えます。
そういえばライブドアなんかもまさに出る杭でしたね。ライブドアより何十倍もひどい粉飾決算・コンプライアンス違反の上場企業は数多いのですが、あれだけ叩かれたのは敵を作り過ぎたせいですね。