ども!
Ganapatiです。
最近の人材市場は空前の売り手市場なんて言われますが、それってある意味正しくある意味誤りだと思うのです。会社の色に染まりやすい新卒市場は超売り手市場、給料が高い割には柔軟さが不足する中年以降の人材は超買い手市場なのではないでしょうか?
一人のおっさんとして恐々としています。
- かつて超ブラック企業に勤めていた私
- ブラック企業での社長の言葉に今の私が全力で答えてみる
- 勉強できて給料も貰えて羨ましいねぇ!普通勉強には授業料払うんだぞ!
- (5日期限の)月報は1日に出せ!なんでギリギリに出すんだ!
- 会議の時間がもったいない。朝7時出社ね。
- 目標達成できていないのに何休んでんの?
- 経営者感覚を持て!
- マネージャーにするかわり残業代出ないよ!管理職だから仕方ないんだよ。
- 感謝!感謝が大事なんだよ。
- うちは上場目指してんの。そんな企業なかなかないよ。
- 家は買うな!上場してから現金で買いなさい!
- いい人材なかなかいないねぇ。。。
- できない理由なんか聞きたくねぇ!
- 俺しか考える奴いねぇな!
- A社長?知ってる知ってる!仕事で絡んだことあるよ。
- うちはエリアでナンバーワンだから。
- 俺はかつて全国トップだったから。
- (退職した)あいつはひどい奴だった!そう思うだろ?
- うちは1万社と取引があるよ。
- (知り合った社長に)一緒にビジネスしましょう!
- 俺はモテるんだよね!俺が指導してやるよ。
- このような言葉を吐く経営者は会社を大きくできない
- しっかりと職場をホワイトにできる企業が強い
かつて超ブラック企業に勤めていた私
こんな記事をたまたま見ました。
まさにブラックあるある。(甘いといわれるかもしれませんが)
かつて私も超がつくブラックベンチャー企業に勤めていました。それなりに給与はいただいてましたが、勤務時間は7:00-0:00。週に休みは1日。正月休みやお盆休みなどはむしろビジネスチャンスだと出張っていました。実質的時給は600円以下。貴重な休みも「課題図書の感想文作成」が待っている始末。
肉体的にも精神的にも疲労がたまる中で、経営者からのパワハラ・モラハラは日常茶飯事。採用された人のほとんどが半年もたない。女性は病気になって辞めていく。男性は鬱になって辞めていく。そんな職場でした。
ちなみに今いる職場はホワイトです。会社としても儲かっており、以前よりもかなりハッピーな毎日です。そんな環境を手に入れたからこそ、冷静にかつてのブラック経営者の言葉に返答してみようと思います。(当時は上手く答えられずブルってました。。。)
うちの(ブラックな)職場でも「あるある」と思っていただければ幸いです。
ブラック企業での社長の言葉に今の私が全力で答えてみる
勉強できて給料も貰えて羨ましいねぇ!普通勉強には授業料払うんだぞ!
⇒ 働いているのだから給料は当たり前。仕事を通じて勉強になっているのは間違いないが、そもそもそれ自体が会社が儲けるためのものでしょ?経営ってそういうことだよね?
(5日期限の)月報は1日に出せ!なんでギリギリに出すんだ!
⇒ 気持ちはわからないでもないが、それなら最初から1日と言え。指示に従って仕事を組んでいるんですよ。
会議の時間がもったいない。朝7時出社ね。
⇒ 無駄な会議を減らせ。無駄な啓蒙話はやめろ。全員の前で個別に締め上げるのやめろ。それで十分時間的余裕はできる。
目標達成できていないのに何休んでんの?
⇒ いや、休むのは当たり前の権利だから。休みなしにしたらパフォーマンスも悪くなる。
経営者感覚を持て!
⇒ あなたが経営者として結果を出せない言い訳に「経営者感覚」という言葉を使うのはどうかと・・・。
マネージャーにするかわり残業代出ないよ!管理職だから仕方ないんだよ。
⇒ いやいや、マネージャー以上の肩書もってるの社員の8割以上だよね。人を騙すのやめようか。
感謝!感謝が大事なんだよ。
⇒ 確かにそうだけど、、、こんなひどい環境で働かせるあなたには感謝できない。
うちは上場目指してんの。そんな企業なかなかないよ。
⇒ 目指すのはどこでもできる。でもこんなブラック企業にできるわけがない。
家は買うな!上場してから現金で買いなさい!
⇒ 上場が見えてから言おうか・・・。プライベートなことまで命令するのはパワハラです。
いい人材なかなかいないねぇ。。。
⇒ 優秀で素直で安い賃金で働いて結果も出せる若い人材ってことでしょ?いるわけないし、いても来るわけない。
できない理由なんか聞きたくねぇ!
⇒ 聞いてから考えようか・・・。冷静に情報を集めて指導するのも経営者の仕事でしょ?それとも指導できない言い訳?
俺しか考える奴いねぇな!
⇒ みんな考えています。都合の良い妄想は提案しないだけ。
A社長?知ってる知ってる!仕事で絡んだことあるよ。
⇒ ちょっと会話しただけでそういうのはどうかと。相手はそう思っていないはず。すぐばれる嘘は辞めたほうが良い。
うちはエリアでナンバーワンだから。
⇒ ちゃんとリサーチしてから言おうか。
俺はかつて全国トップだったから。
⇒ ちょっと前に「かつての栄光は捨てろ!」とか社員に言ってましたよね。
(退職した)あいつはひどい奴だった!そう思うだろ?
⇒ 採用当初はすごく期待していたし、在職中は仲良かったですよね。転職したからって悪口いうのは辞めておいたほうが・・・。
うちは1万社と取引があるよ。
⇒ 名刺交換先1万社のことなら事実です。売り上げてから言ってくれ。
(知り合った社長に)一緒にビジネスしましょう!
⇒ 社員に丸投げは勘弁して下さい。責任取れません。
俺はモテるんだよね!俺が指導してやるよ。
⇒ 余計なお世話。キャバ嬢にモテるつもりはない。
このような言葉を吐く経営者は会社を大きくできない
色々思い出しながら当時の社長の言葉を書いてみましたが、同じような会社って結構あるんですよねぇ。
ついでに言えば、こういう経営者ほど対外的にはウケが良いのですし、経営者自身の営業力は抜群です。困ったことに会社としてはそれで長生きするのです。
しかしながら、今の世の中こんな会社はまず大きくなりません。人材がついていかないのです。むしろ優秀な人材ほど敬遠します。また、こういう会社は地域で噂になります。ハロワでも隠れブラック認定されます。
私がかつて働いていたベンチャー企業、今でも「上場目指している」って言っているそうです。変わらないうちは無理だよ。。。
しっかりと職場をホワイトにできる企業が強い
実際今いる職場はかなり儲かっています。全てが全てホワイトかというとそういうわけではないのですが、企業として成長できるかどうかは「ちゃんと人材に向き合えるか?経営課題として認識できるか?逃げずに解決できるか?」ということにあります。
しっかり向き合って課題解決した企業にのみ大きく成長するための生産性を実現できるのです。