どうも。
Ganapatiです。
実は私の身の回りでも起きています、老後破産。収入もないのに借金して工面してしまうのです。その時点でもうアウト。いろいろ考えなおすべき時期なのでしょう。
普段なら採り上げない話題なのですが、どうしても心のもやもやを整理してアウトプットしたいと思い投稿しました。生産性向上とは関係のないエントリーです。
他人事じゃないよね・・・と思う人に読んでいただければありがたいです。ちなみに、後半は心の叫びからポエムになっちゃいました。それでもかまわなければ。。。
真面目な話、老後破産が増えている
最近こんな記事を見ました。
以前でしたら「そんなこともあるよね」程度の印象だったのでしょうが、心にガツンと来るものがありました。というのも実際に私の身の回りでも起きている話だからです。
約4割が老後破産、、、信じられないような数値に見えますが、実際そうなのだろうなと最近はそう思います。日本は本当に「不安な国」になりました。老人世代が「人気取り(ポピュリズム)」政党に多く投票してしまうのはわずかな希望を賭けているからなのかもしれません。
Ganapatiの親戚の話
私の親戚の話になりますが、63歳で退職したものの退職金もほとんどなく親戚中から借金して食いつないでいる人がいます。なんとかアルバイトを探して返済しているものの誰の目から見ても明らかに収入が足りません。
その親戚は以前は会うたびに景気の良いような態度をとる人だったのですが、もはや音沙汰もなくなってきました。
そうしているうちに先日、破産しそう・・・みたいな噂が流れてきました。
ちなみその人ですが、55歳までは一流の上場企業で部長職なども経験したいわゆる「高収入」な方でした。現役時代の収入が低い人だけが老後破産するわけではないようです。
また、別の親戚の話になりますが、夫の遺産として4000万円近く貯蓄があったのですがその後5年でその貯蓄がほとんどなくなってしまった人もいます。住宅ローンもなく遺族年金などの収入もあり、負担は大きくなかったはずなのですが・・・。
その原因はすごくわかりやすいものでした。一時的にお金持ちになった結果、お金遣いが荒くなり、お金が少なくなっても生活水準を戻すことができなかったのです。
Ganapatiの親の話
私の両親の話になりますが、私の両親は若いころに親戚が個人事業で失敗してその借金を肩代わりしたおかげでずっと貧しい思いをしてきました。もちろん共働き。
肩代わりするために会社や会社の同僚から借金をしたということもあり50歳くらいでリストラされ、その後もアルバイトをしながら生計を維持し、なんとか私を社会に出してくれました。(真面目に感謝です)
こういうキャリアなので当然年金も少ないのですが、65を超えてもずっとアルバイトをしていることと、清貧な生活をしているせいか、破産もせずに幸せに老後を暮らしています。
とはいえ、その隣には「働けなくなったら破産」という恐怖もつきまとっています。
ネットで調べればその深刻さがわかる
結局老後破産の背景・理由なんてそれぞれなのかもしれません。しかし、事実としてあるのは現役世代が想像している以上に現時点で老後破産する人が多くなっているということです。
正直、私は今の老人世代は何とかやっていけるギリギリの世代だと思っていました。自分が老人になるころになって半数くらい、私の子供の世代で7割くらいが生活に困窮するのではないかと思っていました。
ところが・・・破産というのはなかなか表に出てこないせいか、既にかなり深刻な状態のようです。ネットで調べても何人もの専門家が警鐘を鳴らしています。
老後破産の原因は簡単
問題は何故今の老人世代がそんなにも困窮しているのか?ということです。年金にしてもそこそこ支給され、介護保険だってまだ破綻していません。健康保険の自己負担も多くはなってきつつありますが、これから10年後20年後を考えるとまだましな方。
収入以上の支出
ズバリ、老後破綻の原因は収入以上に支出するからです。当たり前ですが。
その大きな原因については後述します。
取りあえず統計局の参考図表を転載しておきます。
↑現役時代よりも年金生活に入ると半分以下の収入になります。
↑収入が減るので節約しているわけですが、それでも支出が収入より多くなっています。
これが現実であり、これからもっと悪化していくわけです。
貯蓄なんてあっという間になくなる
以前金融機関に勤めライフプランナーをしていた経験も踏まえていいますが、正直1000万円貯蓄があってもあっという間になくなります。
そもそも退職後年金支給開始までの期間が3~5年と結構ある人が増えてきています。そういった人にしてみれば1000万円という貯蓄はあまりに少ないわけです。
また、年金支給開始時点で仮に1000万円の貯蓄があったとしても10年で分ければ100万円。
ちょっと贅沢したり、病気にかかっただけであっという間になくなってしまいます。
誤った情報に踊らされている
結局、貯蓄や収入よりも支出が上回る原因は、生活水準を下げられなかったことにあります。
私の親戚の事例はまさにそれです。本人たちは節約して使っているつもりなのですが、それでもなお贅沢しているのです。
自分の「節約水準」と本来必要な「節約水準」のずれはどこから発生するのか?
それは次のようなものです。
- メディアから飛び込んでくる「贅沢な老後の情報」
- 現役時代の価値観の名残
- 自分の親世代のお金遣いのイメージ
- お金を管理する習慣・知識の無さ
- 子供・孫世代の「親はお金持っている」という勝手な想像
まさに情報弱者なのでしょうね。っていうか、消費を煽るテレビは本当に害悪。
※ここから口調が変わります。心の叫びなのですんません。。。。
ほとんどの人にとって豊かな老後はなくなったと考えるべき
老人には幻想を捨てろと言いたい
批判されるかもしれませんが、現在の老人たちに言いたいのです。
「豊かな老後」なんて一部の金持ちだけの話だと。
世の中の過半数は清貧な生活をしてようやく成り立つのだと。
それ以上に豊かになりたければギリギリまで働くしかないのだと。
子供に期待するな。
子供はあなたたちよりも何倍も厳しい老後になる。
こんな世の中にしたのは誰だ?それは自分たちなんだ。自分たちの世代が収入以上に社会的に贅沢したからこんな世の中になったんだ。消費ではなく収入を生む投資に回さなければならなかったのだ。
だから仕方がないの。お金がないなら見栄を張らずに生きようよ。
- 親戚の結婚祝い?⇒お金がなければ断れ
- 中元・歳暮?⇒無駄だからやめておけ
- お年玉?⇒1000円程度で十分
- 旅行?⇒バス・電車で行ける範囲で
- 病院?⇒運動して病気ならないようにしよう
- 国産肉?⇒海外の安い肉だっていいじゃない!
現役世代には「もう無理」と言いたい
そう、もう無理なんだ。
今の30代~40代の9割は間違いなく貧しい老後が待っている。
年金の水準が予定通りだったとしても、今の老人より明らかに負担が大きくなる。
既に貯蓄率は下がっていて、貯蓄ゼロのまま老後に突入する人は数えきれなくなる。
唯一の救いは人口が減っていること。つまり働き口があるであろうこと。
働かずに老後を過ごすというのは贅沢の極みになるんだ。
ほとんどの人は死ぬまで働くことになるんだ。
もともと世の中は厳しかった
確かに厳しい世の中にはなるが、よく考えてみればそれこそ100・200年前はもっと厳しかった。100年・200年前は死ぬ直前まで働いているのが普通だった。レジャーなんてのもなかった。お金がなくとも家族で支え合うのが当然だった。
貧しくとも幸せに暮らしていた。そこにヒントをもらうしかないのではないか?
今の現役世代に何ができるか?
結局収入源を増やすしかない
はっきり言って貯蓄なんてのは当てにならない。貯蓄で1000万持っていてもそれがある日紙くずになったらおしまい。
どんな時でも働いて収入をえて生活できるようにしなければならない。
むしろ老人はこれまで以上に老後でも大きな付加価値を生み出せるようにしなければならない。
人口は確実に減少する。人口が減少すれば負荷価値を生産する人が減り、社会にお金が回らなくなる。
そうすればあっという間に社会は破綻する。
今の先進国がかろうじてもっているのは、借金の余地があるから。私たち現役世代が老人になることには借金を増やす余地なんてない。
であれば老人が死ぬまで働いてこれまで以上に付加価値生産をしていく必要があるのだ。それでようやく自分の家計も社会もかろうじて生きながらえることができる。
体力の衰えに影響されないものを
問題は老人になれば体力の衰えによって選択できない仕事が増えてくること。
だから、現役世代が今やるべきことは老後も使えるスキル・知識・付加価値生産の仕組みをつくることだ。
ブログを書いて世界に知識を発信するのもいい。できるだけ(日本の)外からお金を引っ張ってくることだ。(日本の)内側でお金を奪い合っても仕方がない。
ずっと資産として残るものを
できれば収入を継続的に生み出す「資産」のようなものを形成するのが望ましい。それは不動産といったレガシーなものでもよいが、人口が減った将来でも収入につながるようなものが理想形。
何ができるか今のうちからしっかり考えておこう!
今のうちから清貧に
最近また「消費は美徳」という価値観が復活してきた。単純に昔よりも消費に関する情報が氾濫しているせいというだけかもしれない。
こんな時だからこそ、お金の使い道には厳しく成っておいたほうが良い。もしあなたが家庭をもつなら家族全員がお金のスキルを学ぶべきだ。(でないとあなたが死んだあと大変なことになる)
貧しいけど豊か。こんな矛盾しているようなことも実現可能なはず。
若いうちの破産は復活のしようがあるが、老後の破産は本当に怖い。
しかし、世の中の半数以上の人の目の前にある現実だ。
この現実から目をそらさないようにして生きよう。私は強くそう思う。