どうも!
Ganapatiです。
今日紹介するHackはかなりの生産性向上になるかもしれません。
音声入力が許されている環境の人は是非試してほしいです。
MicrosoftOfficeアドオン「Dictate」
Microsoftは今年に入り様々な新しい機能・サービスをリリースしてきました。
今回紹介する「Dictate」もそのひとつ。
Microsoftのガレージプロジェクトからの正式リリースです。
↓こちらから入手できます。
Dictateの機能
DictateはPCにインストールされている「Word」「PowerPoint」「Outlook」の3つのソフトで使用できるアドオンです。
上記サイトからダウンロードしてインストールすると自動的に「Dictation」というタブが各ソフトに表示されます。
基本的には入力補助としての機能になりますが、Windows標準搭載の音声入力補助機能と大きく異なるのは「翻訳」にあります。
音声認識の精度を比較してみる
「吾輩は猫である。名前はまだない。」
「Windows10で素敵なパソコンライフを送ろう。」
この2つの文章を音声入力し、その結果を比較してみます。
※なおいずれもトレーニングなしの初期状態でのものです。
Google音声入力
吾輩は猫である名前はまだない
windows 10で素敵なパソコンライフを送ろう
完璧です。ただし、私の場合認識までやや時間がかかる感じでした。1・2テンポ遅れて入力してくれる感じです。句点読点がコマンドで入力できなかったのが残念。
iPhoneでの音声入力
吾輩は猫である名前はまだない。
ウィンドウズ店で素敵なパソコンライフを送ろう。
日本語入力モードではどうしても日本語に引っ張られました。英数字で「Windows10」とはならないのです。 Windows10にするには英数字モードで音声入力が必要なようです。
ただし、音声から変換までの時間が恐ろしく短い!!また、改行などのコマンドや句点・読点の音声入力も楽々。これは大きなメリットではないでしょうか?
Windows音声入力アシスタント
吾輩は猫である名前はまだない
Windows店で素敵なパソコンライフを送ろう
「10」が「店」になったのは残念ですが悪くない変換精度です。変換まではやや時間がかかりました。コマンドの処理もそこそこ便利です。
Dragon音声入力
吾輩は猫である名前はまだない。
Windows 、で素敵なパソコンライフ送ろう
「10」が「、」になってしまったのと変換速度がやや遅かったのが残念ですが、ピカ一の学習機能がありますので、有料ソフトとして面目は保たれるものかと思います。また、改行などのコマンドが便利。
Dictateによる音声入力
吾輩は猫である名前はまだない。
Windows10で素敵なパソコンライフを送ろう。
認識結果がリアルタイムでリボン内に表示され使いやすいです。iPhoneほどではありませんが、変換までの時間が短い感じがします。
入力コマンドはまだ実装されていないようです。そして面倒なのは「。」が自動で入力されてしまうこと。一つの文章を一気に入力する必要があります。
翻訳性能はどうか?
上記例文を翻訳させてみました。もちろん音声入力からです。
Google翻訳
I am a cat.There is no name yet.
Let’s send a nice PC life with Windows 10.
⇒さすがの安定性です。
Microsoftの新しい翻訳アプリ
I am a cat.I don’t have a name yet.
Windows10 a nice PC life.
⇒若干微妙ですが悪くありません。
Dictateによる翻訳
Spence’s cat. The name is still not.
I will give a nice Windows 10PC life.
⇒翻訳としては使えなさそうです・・・。
感想とまとめ
最後に私の個人的印象で感想とまとめです
音声入力で文書をWord等で作成するならDictateは悪くないが・・・
Dictateは動きも比較的早く、文字への変換精度も悪くない。なのでWord/PowerPoint/Outlookへの入力補助という意味では悪くないと思う。
が、いかんせんまだまだ開発途上といってよい感じ。入力のメインツールにはなりえない。なんだかんだ言ってNuance社のドラゴンスピーチがベスト。
学習させるのが面倒であればVoiceRepProというソフトを使うと良いです。以前試したがGoogleの音声認識技術を使うのでかなり便利です。
ブログなどの文章をサクッと書くならPCよりスマートフォンの音声認識
単純に文章の下書きをパパっとスピーディに作成したいならiPhoneでもAndroidでも標準搭載の音声認識を使って文章を作成し、クラウドサービスやメールで文章をPCに送ったほうが圧倒的に早いです。
スマートフォン上で修正するのは大変ですが、修正はあくまでPCでと割り切ればものすごく早く文章の作成ができます。
翻訳はGoogleが今のところダントツでいい感じ
最後に、翻訳はDictateでは使えない。今のところだけど。いずれMicrosoftのAI翻訳システムにつながるようになれば精度も向上すると思う。それでもなお、日々蓄積される経験値はGoogleが圧倒的に多いので、やはり翻訳はGoogleがベストな選択と言えるでしょう。